11 2月

環境を整備する介護の現場

介護の仕事が提供しているサービスを必要としている高齢者はたくさんいますが、介護の現場では慢性的な人手不足が大きな問題となっています。
低賃金で過酷な仕事内容、勤務体制でもある介護の仕事では、肉体的・精神的な負担が大きくなりすぎて退職してしまう人が少なくありません。また、介護の仕事の中には有資格者しかできない仕事内容もあり、無資格者の人が新たな仕事として選ぶにはハードルが高くなり、新人スタッフの確保が難しくなっているという一面もあるようです。 給料面の待遇改善や仕事内容の大幅な変更はなかなかすぐに解決できる問題ではありませんが、無資格者でも働ける職場環境の整備に取り組んでいる介護施設が出始めています。
無資格者を採用するメリットとして、求人募集の際に採用基準を下げることになり、より多くの人材が就職や転職活動をしやすくなるのです。 無資格者の採用も行っている介護の施設の場合、施設の雑務や利用者の部屋の清掃など無資格でもできる仕事をしてもらいながら、施設側が用意した資格取得支援を利用して、資格取得を目指してもらうという傾向があります。
資格取得支援の具体的な内容は、費用の負担やスケジュール調整の優遇などがあります。こうして、無資格者も採用後に資格取得を目指せるシステムを構築することで、最終的には有資格者の介護スタッフが増え、人手不足の解消にもつながる可能性があります。無資格者自身も働きながら無料で資格を取得できる可能性もあり、介護業界で働くきっかけにもなることでしょう。